一人ひとりが それぞれのことを 話し合い、
それぞれの 特性を認め合って、
それぞれの まーるごとで いられるように――
「わ…わたしの 名まえは、こ…こやま り…りんです。」
主人公の「りんちゃん」は、言葉につまってしまうことがあります。
その話しかたのことで悩むこともあったし、悲しくなるようなこともありました。
新しいクラスでの自己紹介で、りんちゃんは自分のことを説明します。
歌うときはつまらずに歌えるし、みんなで音読するのも好き。
友だちや担任の先生、ことばの教室の先生、家族の支えがあって、
つまってしまうことも全部含めて、「まーるごとで私なんだ」と思えたときから、
自分が大切だと思えるようになりました。
シリーズをとおして、いろんな子どもたちが登場しました。
みんなそれぞれのまーるごとが尊重されて、みんながまーるごとでいられることが
「インクルーシブ教育」なのかもしれません。
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しまだようこの えほんシリーズ
「みんなで かんがえよう インクルーシブ教育」
学校やクラスには、発達障がいや身体障がいなど、さまざまな特性をもった子どもがいます。
車いすや補聴器など見てわかる障がいもあれば、色覚障がいや吃音症など、見ただけではわかりにくく、
子ども自身もクラスメイトへの説明が難しいような障がいもあります。
近年、多様性を尊重し、障がいのある子どもと障がいのない子どもが同じ場で共に学び合い、
成長し、「共生社会」を実現しようという考え方のもとに、
子ども一人ひとりの能力や困りごとが考慮・配慮された、
「すべての子どものための教育」=「インクルーシブ教育」の理念が広がってきています。
1 『つながろ! にがてをかえる?まほうのくふう』
2 『ぼく と きみ』
3 『ぼくらの バトン』
4 『カラフルデイズ』
5 『まーるごとで よろしく!』
----------------------BOOK INFORMATION------------------------
発行日:2021.04.20 Tue.