「吉田さんの宿題」を
果たすことが、
私の使命だったのです――
日本で初めて農村訪問婦となった
吉田喜久代の著書『砂丘の蔭に』と出会い、
吉田への憧れを募らせるようになった著者。
がんの告知を受ける中、
命の終わりを意識したとき「何か大きな宿題が出来ていない」
と感じるようになります。
それは家庭のことでもなく、
自分自身のことでもなく、
「吉田喜久代」のこと……「吉田喜久代を遺すこと」。
それこそが自分の使命なのだと――。
前半には、筆者と吉田喜久代との出会いの記録と資料、
後半には『砂丘の蔭に』の復刻版を収録。
大きな功績を残しながらも
ほとんど存在しない吉田喜久代の資料をまとめ、
次世代へつなぐことを使命とした
著者の命懸けのドキュメントです。
発行:吉田喜久代研究会
発行日:2021.06.04 Fri.