この度、「大山」が縁で、来年平成30年に大山開山1300年を迎えるにあたり、「祐生出会いの館」で、「大山」を題材とした木板画作品展を開催させていただきました。この木板画集は、その展示作品を中心に、大山以外の木板画作品も少しばかり付け加えたものです。
版画は、他の絵画と異なり、同一の作品を何枚も製作することができるという特性があります。気に入った作品を趣の異なる額装で楽しむこともできる面白さもあります。次々と絵の具を付け加えて表現していく足し算のような絵画に対して、木板画は板のどの部分を彫って削り捨てて表現していくかという引き算のような芸術といえます。この画集から、皆さんの心の中に、大山あるいは木板画に対して何かしらを感じていただければ幸いです。
(「あとがき」より抜粋)
●版画暦
昭和30年頃〜 版画指導の要点を把握するために版画を始める
昭和40年頃〜 鳥取県美術展覧会(県展)に出品し毎年入選
昭和40〜56年 新世紀美術展に入選、東京都美術館で展示される
昭和55〜56年 全国美術家協会展(全展)に入選、東京都美術館で展示される
昭和57年〜 中央画壇には出展せず対外的には県展のみ出品
昭和48年 鳥取県美術展県展賞受賞
平成2・3年 鳥取県美術展県展賞受賞
平成4年〜 県展無鑑査となる
平成16〜18年 県展審査員
平成19年 北東アジア地方政府サミット美術作品展に出展
平成23〜24年 県展審査員
平成23年〜 米子版画同好会会長
書名:豊島利通板画集
発行:豊島利通
発売:今井出版
定価:1,800円+税
ISBN:978-4-86611-096-7
2017.09.01 fri.
※書籍に関するお問い合わせは今井書店まで