『阿波の福おんな』発売中

徳島出身のひとりの女性がおりなす
家族の絆の物語。





妻は、辛くなると、いつも徳島の母親に電話をしていた。
妻の母親が、「もうそんなに辛抱せんと帰ってきな」と言えば、妻は徳島の実家へ帰ったかもしれない。
躁うつ病のことを本当に理解できるまで説明してなかった私は、妻が実家へ帰っても、何の言い訳もできなかったと思う。
しかし、電話口に出た妻の母親は、「帰ってきな」とは言わなかった。
逆に、「長男に嫁いでいるのに、親の面倒をみないでどないするんでっ。もっとしっかりやんないっ」と妻を叱ったそうである。
私は、その話をあとから聞いた時、涙が出て止まらなかった。(本文より)


書名:阿波の福おんな
著者:安部才朗
定価:1,500円+税
ISBN:978-4-86611-144-5
発行日
2019.2.1.fri.
判型:四六判
ページ数:338ページ


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