大正~昭和初期に活躍した
鳥取県出身の詩人・生田春月。
2013年に出版された『生田春月への旅』では、
膨大な資料の解読と周到な現地調査に基づき、
生田春月についての生涯と文壇生活についてまとめられていました。
その続編となる本作では、春月が少年時代に編集した
肉筆の「回覧雑誌」や、もう存在しないと思われていた
自筆処女詩集「春月詩集」、書簡や日記、肉筆原稿など、
多数の貴重な新出資料を調査・研究しています。
また、春月の翻訳家としての一面やその作品、
春月の詩と音楽、社会主義とのかかわり、
そして春月の最期に迫るなど、
新たな生田春月像が掘り起こされた一冊です。
もくじ
第一章 新出資料にみる若き日の春月とその時代第二章 自筆処女詩集「春月詩集」一〇五年ぶりの帰郷への旅第三章 生田春月の書簡・日記・肉筆原稿等からみえるもの第四章 翻訳と春月第五章 春月の詩と音楽性「春月をうたう」第六章 社会主義へのかかわり
発行:編集工房 遊
発行日:2021.07.01 Thu.